木材についた傷や、抜いた釘の穴を整えたいときに頼れるのが、木工パテ。
へこんだ部分を埋めてから表面を仕上げられる、木工DIYの補修に役立つ材料ですよね♪
でも、いざ探してみると、「水性とエポキシはどう違う?」とか、「穴を埋めたあとに塗装できる?」と、選び方に迷ってしまう方も多いはず。
補修する深さや上塗りの塗料を考えずに選ぶと、乾燥後にへこんだり、予定していた塗装に使えなかったりすることも。
そこでこの記事では、木工パテの選び方と使い方の基本を解説し、水性・溶剤型・エポキシの違いが分かる4商品を紹介します!
この記事を読めば、補修したい場所に合うパテと、研磨や塗装へ進む前の確認ポイントが分かりますよ♪
というわけでこの記事は、「木工パテの選び方|木材の傷・穴埋めに合う種類と塗装前の注意点」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 木材の小さな傷や釘穴を補修したい方
- 水性パテとエポキシタイプを使い分けたい方
- 穴埋めしたあとに研磨・塗装をしたい方
- 屋外で使うときの条件や色選びを知りたい方
木工パテを用途で見比べよう
小さな傷を埋めるパテと、大きく欠けた部分を補うパテでは選ぶ理由が変わります。
最初は補修する場所と仕上げ方から候補を絞ってみましょう♪
| 外観 | 商品名 | 向いている用途 | 選ぶポイント | 購入先 |
|---|---|---|---|---|
| | セメダイン 木工パテA HC-153 | 少量の傷補修 | 水性塗料で仕上げる | |
| | コニシ ウッドパテ #25621 | 屋内の小さな穴 | 水性・油性の上塗り | |
| | コニシ ウッドエポキシ #26056 | 大きな穴・欠け | 2液混合・厚塗り対応 | |
| | セメダイン 木工パテ HC-141 | 浅い傷の補修 | 乾きが早い溶剤タイプ |
木工パテの選び方
傷・穴の幅と深さから選ぶ
パテを買う前に、補修する部分の幅と深さを測っておきましょう。
表面の浅い傷と、角が欠けて中まで木材がなくなった部分では、必要な充てん量が違います。
乾燥させながら重ねる製品と、一度に厚く盛れる製品を分けて考えるのが選び方の出発点。
穴の入口だけで判断せず、奥までどのくらい材料を入れるか確認すると、厚塗りの条件を選びやすくなりますよ♪
- 浅い傷・小さな釘穴:小さな補修に対応するパテを選ぶ
- 深い穴:一度に埋められる厚さと重ね塗りの方法を確認する
- 大きな欠け:厚塗りに対応するエポキシタイプも検討する
水性・溶剤型・エポキシを作業に合わせる
小さな補修には、そのまま使えるチューブ入りが候補になります。
水性タイプは水を使った拭き取りに対応する製品もあり、はみ出したときの処理まで考えて選べるのがうれしいところ♪
溶剤型は乾きの早さを特徴とする製品があり、換気や火気の管理も含めて準備します。
エポキシタイプは、主剤と硬化剤を混ぜて使う方式が選択肢。
混合の手間は増えますが、厚く充てんする補修に対応する製品を選べます。
| 種類 | 選ぶときに見るところ | 作業前に用意すること |
|---|---|---|
| 水性 | 補修寸法、上塗りできる塗料、乾燥時間 | ヘラと、はみ出し処理の道具 |
| 溶剤型 | 研磨へ進める時間、下地の処理 | 換気できる場所と火気のない環境 |
| エポキシ | 混合方法、厚塗りや屋外への対応 | 指定の保護具と混合作業の準備 |
木工パテの強度を比べたいときも、硬さだけでなく「欠けを埋める」「釘穴を隠す」などの目的を先に決めましょう。
塗装するなら塗料の種類を先に決める
塗装する予定があるなら、パテと塗料をセットで選びたいところ。
水性パテでも、油性塗料を上塗りできる製品と、水性塗料を指定する製品があります。
パッケージの「水性」という文字だけで上塗りの可否まで決めず、使える塗料の欄まで確認しましょう♪
ペンキで色を覆う仕上げと、ニスやステインで木目を生かす仕上げも分けて考えます。
木材と補修部分で風合いが変わる場合があるため、目立たない場所で仕上がりを確かめてから進めるのがおすすめ。
- 水性塗料で塗る:水性塗料への対応と塗装までの待ち時間を確認
- 油性塗料で塗る:油性の上塗りに対応する製品を選択
- ニス・ステインで仕上げる:塗料の種類と、補修部の色の違いを確認
屋外・水まわりは使用条件まで確かめる
屋外の補修では、雨が当たる場所か、濡れたままになる場所かを確認します。
屋外で使うために塗装を必要とする製品もあり、パテを埋める工程だけで作業を終えない準備が必要です。
耐水性の表示があっても、水中使用や常時水がかかる場所への適合は別の確認事項。
塗装を含む屋外用途の条件と、禁止されている場所を一緒に見て選びましょう。
- 雨が当たる木部:屋外への適合と塗装の必要性を確認
- 水まわり:常時濡れる場所への使用制限を確認
- 湿った補修面:施工時の水分に対応する製品を選択
色と容量は補修後の見え方から選ぶ
色を選ぶときは、木材の樹種名だけでなく、補修する面の色を見比べましょう。
同じ木材でも塗装や経年で色が変わっているので、明るい白木と濃い色の家具では候補が変わります。
無塗装で残すならパテの色、塗装するなら上塗り後の見え方が判断の中心。
少量の釘穴補修なら小容量から検討すると、作業量に合わせて買い物を絞れますよ♪
- 目立つ面:乾燥後の色と仕上げ塗料を試す
- 小さな穴が数か所:少量の規格を候補にする
- 広い補修:容量の前に、その面積・厚さへ対応するか確認する
大容量だから大きな欠けにも使える、と考えずに用途を先に合わせてください。
用途で選ぶ木工パテおすすめ
それでは、小さな傷・穴埋めや大きな欠けの補修に使う木工パテを紹介していきます。
セメダイン 木工パテA HC-153
1つ目のおすすめな木工パテは、セメダインの「 木工パテA HC-153 」です。
「小さな傷を埋めて、水性塗料で仕上げたい」という方の候補になる水性タイプ。
タモ白の50mL入りなので、少量の補修から検討しやすい規格ですよ♪
チューブから補修箇所へ出し、付属のヘラで空気を押し出すように埋め込みます。
はみ出した部分は濡れた布ですぐに拭き取る方式で、硬化する前に周囲を整えておけるのが利点。
使うときに分けて考えたいのが、研磨までの時間と塗装までの時間です。
研磨は充てん後24時間以降、塗装は3日以降が目安。
埋めた翌日に色塗りまで済ませたい方は、作業日程を組み直しておきましょう。
ニスやステインも含め、塗装には水性タイプを使用します。
深い穴やへこみは一度に厚く塗らず、乾燥を挟んで分けて充てんするのが基本。
屋外で使う場合は塗装処理が必要なので、ウッドデッキの傷補修でも仕上げまで準備してください。
木工パテA HC-153 は、少量の傷補修と水性塗装を組み合わせたい方におすすめな木工パテです♪
コニシ ボンド ウッドパテ #25621
2つ目のおすすめな木工パテは、コニシの「 ボンド ウッドパテ #25621 」です。
屋内の家具や柱についた小さな傷、釘・ネジを抜いたあとの穴に向く水性パテです。
乾燥後は水性・油性塗料を上塗りできるので、使いたい塗料に合わせて候補に入れられますよ♪
今回紹介するタモ白は120mL入りで、複数箇所の小さな補修を考えるときにも検討できる規格。
乾燥後のへこみが少ないことも特徴ですが、対応する穴の大きさには制限があります。
幅または深さが5mm以上の場合は、ウッドエポキシを選ぶ指定です。
幅が小さくても深さが条件を超える穴は、次に紹介するエポキシタイプを検討しましょう。
常に水のかかる場所や、金属に接触する場所には使用できません。
屋内の小さな穴を埋める用途に絞れば、塗料の選択肢も含めて選びやすい製品。
乾燥後に釘・ネジを使える仕様ですが、金具を固定するためのネジ穴修理は、見た目の穴埋めと分けて考えてください。
ネジが空回りする場合の対処は、木部のネジ穴補修ガイドで整理しています。
ボンド ウッドパテ #25621 は、屋内の小さな傷や穴を埋めて水性・油性塗料で仕上げたい方におすすめな木工パテです♪
コニシ ボンド ウッドエポキシ #26056
3つ目のおすすめな木工パテは、コニシの「 ボンド ウッドエポキシ #26056 」です。
大きな穴や欠けを補修したい方に向く、2液混合型のエポキシタイプ。
硬化後のへこみがほとんどなく、一度に厚塗りできるのが選ぶ理由です。
小さな傷をチューブから埋める使い方より、欠けた部分へ材料を充てんする補修で検討したい製品ですよ♪
屋内外の木部に対応し、補修面が湿っていても使える仕様になります。
タモ白の90gセットで、使用するときに主剤と硬化剤を混合する方式です。
すぐに塗れる1液タイプとは準備が違うため、混合方法と作業時間を確認してから始めましょう。
耐水性・耐候性に優れる一方、選ぶ前に見ておきたいのが上塗りの適合。
硬化後は水性・油性塗料を塗れますが、木材保護塗料とニスは除外されています。
デッキや屋外木部へ使う場合も、手元の仕上げ塗料がこの除外条件に入らないか確認してください。
見た目を整える欠けの補修と、荷重を受ける部材の強度回復は分けて判断したいところ。
折れた脚や重要な接合部は、パテだけで直す方法を前提にせず、部材交換も含めて補修方法を選びましょう。
ボンド ウッドエポキシ #26056 は、厚く充てんする穴や欠けを補修したい方におすすめな木工用エポキシパテです♪
セメダイン 木工パテ HC-141
4つ目のおすすめな木工パテは、セメダインの「 木工パテ HC-141 」です。
浅い傷を補修し、乾燥後に研磨して整えたい方の候補になる溶剤タイプです。
木工パテAと名前は似ていますが、こちらは乾きの早さを特徴とする製品。
タモ色の70g入りで、柱やフローリングなど木部の傷補修に対応しています。
研磨までの待ち時間を考えながら作業日程を組みたいときに比較できますよ♪
研磨可能になる目安は、深さ0.5mmなら約1時間。
深さ2mmでは約10時間となるので、埋める深さに合わせて待ち時間を取りましょう。
深い箇所は数回に分けて塗り重ね、研磨・切削・塗装は完全に硬化してから行ってください。
塗る前の準備は、汚れや塗膜を取り除き、パテが木材の素地へ直接当たるように整えること。
塗装済みの家具へ表面から重ねる場合は、下地処理の手間も考えて選びましょう。
使用中と使用後しばらくは換気を行い、火気のある場所では使わないことも重要です。
小さな補修でも、乾燥時間だけでなく作業できる環境まで合わせて準備してください。
木工パテ HC-141 は、浅い木部の傷を補修して研磨で整えたい方におすすめな溶剤タイプの木工パテです♪
木工パテの使い方と仕上げの注意点
下地を整え、指定の厚さで埋める
木工パテで穴埋めする前に、補修部分のゴミや油分などを取り除きます。
乾いた下地が必要な製品と、湿った面に対応する製品は条件が違うので、使用するパテの手順に合わせましょう。
ヘラで表面を覆うだけでなく、穴の中へ材料を充てんすることも大切。
乾燥を挟んで重ねる製品は、一度で埋め切ろうとせず工程を分けてください。
- 補修面の汚れと、浮いた塗膜などを確認する
- 下地の乾燥条件を合わせる
- 深い箇所は製品指定の厚さ・重ね方で充てんする
- はみ出しは製品に合う方法で処理する
乾燥・研磨・塗装の時間を分ける
補修後は、研磨へ進める時間と塗装できる時間を別々に確認します。
表面を触って乾いていても、そのまま次の工程へ進めるかは製品の条件で判断しましょう。
先に作業の順序を決めておくと、乾燥を待つ間に塗料や研磨道具を準備できますよ♪
研磨では、補修部分と周囲の木材を平らにつなげるように整えます。
使う番手はパテの指定を優先し、木材全体の下地づくりは木材のやすりがけと番手の選び方も参考にしてください。
塗装前には研磨粉を取り除き、上塗りの適合と待ち時間をもう一度確認しましょう。
ネジ穴の強度回復と、見た目の穴埋めを分ける
木工パテの強度が気になる場合は、補修後に何を取り付けるかまで考えたいところ。
釘を抜いた穴を隠す作業と、ゆるんだ蝶番のネジを締め直す作業は目的が違います。
荷重を受ける取り付け部は、木材の状態やネジの固定方法から補修方法を選んでください。
単に穴を埋めたことだけで、元どおりの保持力が戻ったと判断しないことが大切です。
木工パテの選び方:まとめ
この記事は「木工パテの選び方|木材の傷・穴埋めに合う種類と塗装前の注意点」について書きました。
木工パテは、傷や穴の大きさ・屋内外の条件・上塗りする塗料・乾燥時間を合わせて選ぶのがポイント。
水性塗装と少量の補修には 木工パテA 、屋内の小さな穴にはウッドパテ、大きな欠けには ウッドエポキシ 、浅い傷の研磨仕上げには溶剤タイプが候補になります。
迷ったら、まず補修する部分の幅と深さを測り、最後に使う塗料まで決めてから選びましょう♪
今回の選び方や商品ごとの違いを参考に、あなたの補修に合う木工パテを見つけてください♪
身近な木製品を整えて、気持ちよく使い続けましょう。