本や収納ケースに合わせて棚板の高さを変えたいとき、棚づくりで候補に入れたいのが棚柱。
収納する物が変わっても棚の高さを調整できれば、空いたところまで使えて嬉しいですよね♪
でも、いざ探してみると、「棚柱と棚受けは、どれを組み合わせればいい?」とか、「何本付けて、どのくらいの重さを載せられるの?」と、部品選びで迷ってしまう方も多いはず。
取付方式や部品が合わないと、棚受けが掛からなかったり、棚板が傾いたりすることも。
そこでこの記事では、棚柱の選び方と取り付け方を、棚受け・耐荷重・設置間隔から解説し、家具の内側に使う商品例を紹介します!
この記事を読めば、作りたい棚に合わせて、購入前にそろえたい部品と寸法が分かりますよ♪
というわけでこの記事は、「棚柱の選び方と取り付け方|棚受け・耐荷重・設置間隔の基本」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 収納物に合わせて高さを変えられる棚を作りたい方
- 棚柱と棚受けの組み合わせに迷っている方
- 耐荷重や棚柱の設置間隔を確認したい方
- 木製家具の内側に棚柱を取り付けたい方
棚柱を選ぶ前に、棚板の支え方を決めよう
棚柱は、棚受けを掛ける位置を変えて、棚板の高さを調整するためのレール状の金物です。
「ダボレール」「ガチャ柱」と呼ばれるものもありますが、呼び名だけで部品を選ぶのは避けたいところ。
まずは、家具の内側で支える棚なのか、壁から棚受けを張り出す棚なのかを分けましょう♪
| 支え方 | 取り付ける場所と部品の例 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
| 家具内側の4点支持 | 左右の側板に前後2本ずつの棚柱と、小さな専用棚受け | 内寸・棚板寸法・棚受けの適合 |
| 壁面からの持出し支持 | 壁面の棚柱と、手前へ伸びる専用ブラケット | 下地・棚受けの長さ・指定の支持間隔 |
同じように縦長の金物でも、棚受けの形や荷重のかかり方は別物。
この記事の商品例と取付手順は、木製家具の内側に棚柱を4本使う方式を中心に紹介します。
既存の家具に丸いダボ穴があり、棚板だけを追加したい場合は、棚ダボの選び方も参考にしてくださいね♪
棚柱の選び方
家具の内側か、壁面かで取り付ける方式を選ぶ
家具の左右に側板があるなら、棚板の四隅付近を小さな棚受けで支える方式が候補になります。
一方、壁面へ取り付ける棚では、壁から張り出すブラケットを支えられる専用の棚柱が必要です。
棚受けの見た目だけで、違う方式の部品を流用しないでください。
- 家具内側:側板の材質・板厚と、前後の支持位置を確認
- 壁面:壁の下地と、ブラケットの指定条件を確認
- 既製家具への後付け:改造できる構造か、メーカーの案内も確認
薄い背板へねじを留めるだけで、壁面用の棚柱を固定したことにはなりません。
家具そのものの接合や転倒対策も含めて、棚を支えられる構造を確かめるところから始めましょう。
棚柱と棚受けは、適合するシリーズでそろえる
次に確認したいのは、棚柱へ組み合わせる棚受けの型番。
穴の間隔が似ていても、爪の幅や掛かり方が違えば、正しく固定できません。
メーカーの適合表や商品説明にある、対応する組み合わせでそろえるのが基本です。
| 確認すること | 購入前に見るところ |
|---|---|
| 棚受けの適合 | 棚柱・棚受け双方の対応型番 |
| 高さの調整 | 棚板を上下できるピッチ |
| 必要な数 | 棚柱の本数と、棚板1枚ごとの棚受け数 |
| 別売部品 | 取付ねじ・カバー・端部部品の有無 |
家具内側で四隅を支えるなら、棚板を増やすたびに、その段を支える棚受けも必要になります。
「棚柱1本」の出品を、棚受けまで入った一式だと思って買わないようにしたいですね♪
耐荷重は、棚受けと棚板・取付先を合わせて考える
棚柱を長くすれば、それだけ重い物を載せられるわけではありません。
棚受けの耐荷重に加え、棚板のたわみや、側板・下地への固定条件も確かめましょう。
載せる物だけでなく、棚板自身の重さも含めて考えます。
商品に耐荷重が書かれていたら、棚受け1個の値なのか、複数個で棚板1枚を支えた値なのかを読んでください。
- 支持する棚受けの数と、適合する棚柱
- 棚板の材質・幅・奥行・厚み
- 固定する側板や壁下地の強度
- 均等に載せるなど、メーカーが定める使い方
条件の違う数値を足したり、棚受けの数だけ単純に掛け算したりするのは避けましょう。
重い物を置く計画なら、部品の表示だけで判断せず、棚全体の設計条件をメーカーや施工店へ確認するのがおすすめです。
棚柱の長さと設置間隔は、棚板と取付寸法から決める
棚柱の長さは、棚板を動かしたい高さの範囲に合わせて選びます。
天板や底板に近すぎる位置では棚受けを着脱できない場合もあるため、使える範囲を図面で確かめたいところ。
設置間隔も「何cmならどんな棚でも大丈夫」という決め方はできません。
家具内側の4本式では、左右の内寸と、前後の棚受けが掛かる位置を調べてから棚板を用意しましょう。
| 測る場所 | 確認したいこと |
|---|---|
| 家具の内側の幅 | 棚柱の出っ張りを含めた、棚板を入れられる寸法 |
| 棚板の奥行 | 前後の棚受けで支えられる位置と、扉などとの干渉 |
| 側板の前後位置 | 指定の取付位置・端からの距離を確保できるか |
| 調整したい高さ | 棚柱の長さと、棚受けを掛けられる範囲 |
棚板が短すぎると棚受けへの掛かりが不足し、長すぎると入らないことも。
後で紹介する棚受けには棚板と棚柱の隙間条件もあるため、取り付け後の有効寸法と製品図面を照らし合わせてください。
板厚と材質に合う取付ねじを選ぶ
棚柱のねじ穴に通るからといって、そのねじが取付先に合うとは限りません。
ねじ頭の形や呼び径は製品指定を守り、長さは側板の厚みと必要な保持力から決めましょう。
中空の板や薄い化粧材では、外から見える厚みだけを頼りにしないでくださいね。
石膏ボードだけの場所へ、木ねじを打って済ませるのは避けましょう。
- 木製側板:材質・板厚・ねじの貫通と、指定の下穴を確認
- 壁下地:棚柱システムに適した下地と固定ねじを確認
- 石膏ボード対応品:対応する板厚・専用固定具・施工条件を一式で確認
下地や板の構造が分からない場合は、穴をあける前に止めて確かめてください。
壁面へ施工する場合は、配線・配管の有無を含む壁の確認も必要です。
家具の内側へ棚柱を取り付ける手順
ここでは、構造を確認できる木製家具に、適合する棚柱と棚受けを使う場合の流れを紹介します。
ねじの種類・本数・取付位置は、使う製品の図面や施工説明に従ってください。
取付位置をそろえ、棚板の寸法を確認する
最初に家具を安定させ、棚柱の向きと、前後左右の取付位置を決めましょう。
左右で同じ高さの棚受け位置を使えるように、底板などの共通の基準から測るのがポイントです。
- 部品の型番・必要数・取付方向を確認する
- 指定の取付位置を測り、棚柱を仮に当てる
- 垂直と、対応する棚受け位置の水平を確認する
- 棚板寸法と、扉・蝶番などとの干渉を確かめる
曲がった家具に合わせてレールだけを取り付けても、棚板の傾きは解消できません。
本体の直角を調べるときは、スコヤの選び方も参考になりますよ♪
指定の下穴をあけ、棚柱を固定する
位置が決まったら、取付先とねじに合う下穴をあけて、指定のねじ穴を使って固定します。
下穴を深くあけすぎないように、板厚と加工深さを先に確認しましょう。
ねじを締めすぎて金物を変形させたり、木部のねじ穴を傷めたりしないよう、様子を見ながら締めてください。
レールが浮く場合は、強く締めて押し付ける前に、下の面や取付位置を調べることが大切です。
穴の深さを決めるときは、ドリルストッパーの選び方も参考にしてくださいね♪
棚受けをそろえて入れ、空の棚から確認する
棚受けは、前後左右すべてを対応する高さへ取り付けます。
爪が正しい向きで奥まで掛かっているか、棚板を置く前に一つずつ確かめましょう。
棚板を載せたら、四隅が支えられているか、浮きやがたつきがないかを確認します。
- 棚受けの掛かりと、棚板の外れにくさ
- 棚板の水平と、四隅の支え
- 取付ねじや家具本体の緩み
- 扉の開閉や、棚板の出し入れへの干渉
使い始めは許容範囲内で少しずつ載せ、たわみや緩みがないかを確認してください。
異常があれば使用をやめ、棚板や固定部を見直しましょう。
高さを変えるときは、物をすべて下ろしてから棚板を外し、人が乗る・ぶら下がるといった使い方は避けてくださいね。
家具の内側に使う棚柱の商品例
それでは、家具の内側に使う棚柱の商品例を紹介していきます。
ここで紹介するのは棚柱単体なので、対応する棚受けや取付部品は別にそろえてください。
スガツネ工業 ステンレス鋼製棚柱 SP-1820
1つ目の商品例は、家具・建築金物を手がけるスガツネ工業の「 ステンレス鋼製棚柱 SP-1820 」です。
「ケースや本に合わせて、棚の高さを細かく調整したい」という方が検討しやすい棚柱ですよ♪
棚板の高さを15mmずつ変えられるので、収納物の上に余る空間を調整しやすいのが特徴。
SP-1820の長さは1820mmで、上下に広い範囲を調整したい収納が候補になります。
短い場所に使うなら、同シリーズの別の長さも調べ、設置場所に合う型番を選びましょう。
対応する別売の棚受けには、SPB-20型などがあります。
SPB-20の耐荷重は棚受け4個で棚板1枚当たり45kgfという条件で、棚板と棚柱との隙間は1mm以下にする指定です。
棚板を小さめに切って、がたつくまま使わないようにしたいですね。
SPB-20は棚柱の刻印「12」を隠す位置へ取り付けられないため、調整位置の注意も確認してください。
細かな高さ調整を優先するなら、スガツネ工業の「 ステンレス鋼製棚柱 SP-1820 」を、適合する棚受けと合わせて検討してみてください♪
スガツネ工業 ステンレス鋼製棚柱 SPW-1820
2つ目の商品例は、スガツネ工業の「 ステンレス鋼製棚柱 SPW-1820 」です。
収納の正面から見た仕上がりも考えて、部品を選びたい方に向くタイプですよ♪
棚受けを掛ける穴が正面から見えない構造で、別売の正面カバーを使えば取付ねじも隠せます。
長さは1820mmで、高さの調整ピッチは20mmです。
細かさだけなら先ほどのSP型に違いがあるので、収納物の高さと仕上がりのどちらを優先するかで比べると選びやすいですね。
組み合わせる棚受けは、別売のSPW-20型を使います。
SPW-20の耐荷重は4個使いで棚板1枚当たり80kgfですが、棚板や取付先を含めた棚全体の許容荷重とは分けて考えましょう。
棚板と棚柱の隙間は、この組み合わせでも1mm以下にする指定です。
SP型の棚受けをそのまま移し替えるのではなく、専用部品の必要数までまとめてそろえてください。
正面の仕上がりを考えて可動棚を作るなら、スガツネ工業の「 ステンレス鋼製棚柱 SPW-1820 」も候補になりますよ♪
棚柱についてよくある疑問
棚柱の間隔は何cmにすればいい?
棚柱の間隔は、支持方式・棚板寸法・許容される荷重によって変わります。
家具内側の4本式は取付図と棚板の掛かりを確認し、壁面用はブラケットと棚板の指定条件に合わせてください。
「棚板が載ったから大丈夫」で済ませず、支えられる寸法を購入前に確かめましょう。
100均の棚柱でも重い物を載せられる?
価格や見た目から耐荷重を判断することはできません。
使う商品に書かれた荷重と取付条件を確認し、条件が分からないものへ重い物を載せるのは避けてください。
別売の棚受けを使う場合も、その商品の適合が必要ですよ。
棚受けが入らない、棚板ががたつくときは?
まず物と棚板を下ろし、部品の型番・取付方向・棚柱のずれを調べましょう。
合わない棚受けをたたいて入れたり、爪を曲げて流用したりしないでください。
棚板の寸法や棚受けの高さを直しても安定しない場合は、使用を止めてメーカーへ確認するのがおすすめです。
棚柱の選び方と取り付け方:まとめ
この記事は「棚柱の選び方と取り付け方|棚受け・耐荷重・設置間隔の基本」について書きました。
棚柱選びでは、支え方・棚受けの適合・荷重の条件・棚板と取付寸法・ねじと取付先の5つを確かめることが大切なポイント。
家具の内側に使う商品例なら、細かな高さ調整を考えるSP型、正面の仕上がりを考えるSPW型と、注目したいところが異なります。
棚柱単体で決めず、必要な本数と専用の棚受けまでそろえて比べましょう♪
今回紹介した選び方を参考に、作りたい収納に合う棚柱を選んでください。
高さを変えられる棚で、片付けやすい収納づくりを楽しみましょう♪