収納家具に引き出しを付けるなら、箱づくりと一緒に選んでおきたいのが、スライドレール。

奥の小物を取り出したり、しまった道具を手元へ引き寄せたりと、収納の使い勝手を支えてくれる金具ですよね♪

でも、いざ探してみると、「引き出しと同じ長さを買えばいい?」とか、「側付けと底引き、どちらが合う?」と、種類や寸法で迷ってしまう方も多いはず。

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レールを買ってから、箱が入らないと困るな……!

取り付ける隙間や移動距離が合わないと、箱を作り直したり、奥に入れた物へ手が届かなかったりすることも。

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引き出しの幅と奥行きは、レールの指定寸法に合わせて決めよう!

そこでこの記事では、引き出し用スライドレールの選び方を、長さ・耐荷重・取り付け寸法から解説し、基本タイプとソフトクローズ付きの商品例を紹介します!

この記事を読めば、作りたい引き出しに合う方式と、材料を切る前に調べるポイントが分かりますよ♪

というわけでこの記事は、「引き出し用スライドレールの選び方|長さ・耐荷重・取り付け寸法の基本」について書きました。

この記事がおすすめな人

  • 棚や収納家具に、引き出しを付けたい方
  • 側付け・底引きの違いからレールを選びたい方
  • 長さ・耐荷重と、箱の寸法の合わせ方を知りたい方
  • 基本タイプとソフトクローズ付きで迷っている方
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スガツネ工業 スライドレール 3618-300

スライドレールは、引き出しの使い方から選ぶ

先に決めたいのは、どこへ取り付け、どこまで引き出し、何をしまうか。

見た目の似たレールでも、この組み合わせで必要な仕様が変わります。

まずは、作りたい収納を下の表に当てはめてみましょう♪

作りたい引き出し比べたい仕様箱を作る前に見るところ
奥にしまった小物まで取り出したい完全スライド・移動距離開いたときに奥側がどこまで出るか
閉じるときの衝撃を抑えたいセルフ&ソフトクローズ作動条件と引き出しの幅
側面の金具を隠したい底引き・アンダーマウント底板まわりの加工・取付寸法
掃除や取り付けのために外したいレールの脱着操作するレバーと脱着方向
既存家具の壊れたレールを交換したい指定の交換部品家具品番と元のレールの型式
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取り出しやすさと、閉めるときの動きは別々に選べるんだね!

ここからは、新しく作る木製収納の引き出しを中心に見ていきます。

扉や箱の蓋を動かす金具なら、木工DIYの蝶番の選び方が参考になりますよ。

既存家具の交換では、長さが同じという理由だけで選ばず、家具メーカーが案内する部品から調べてください。

引き出し用スライドレールの選び方

取り付け方を決めてから、箱と中身の重さ・長さ・取り付け寸法へ進むと、選ぶ順番がすっきりします。

レールを選び、寸法図を見てから箱の設計へ進めるのがおすすめです♪

側付けと底引きは、取り付ける面で選ぶ

側付けは、引き出しの左右の側面に取り付ける方式。

収納家具の内側と引き出しの外側へレールを固定し、両側で箱を支えます。

引き出しを開けたとき、側面に金具が出ることも含めて選びましょう。

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側面を使うなら横の隙間、底を使うなら底板まわりが設計のポイント!
  • 側付け:左右の隙間と、レールを固定する側板を用意
  • 底引き:底側へ取り付ける専用レールの寸法に合わせて加工
  • アンダーマウント:底板・側板の加工条件まで指定図で確認

底引きやアンダーマウントは、開いたときにレールを目立たせたくない収納で比べたい方式です。

ただし、側付け用を横に寝かせれば底引きになる、という使い分けはできません。

メーカーが想定する取り付け方向で選んでください。

スガツネ工業も側付けレールの水平取り付けを推奨しておらず、底側に使うなら専用タイプを案内しています。

耐荷重は、引き出し本体と中身を合わせて考える

耐荷重選びで数えたいのは、収納物と引き出し本体の両方。

板で作った箱に道具や収納ケースを入れるなら、その合計を基にレールを選びます。

空の木製引き出しと収納するねじケース・木材を並べ、箱と中身の両方の重さを考える図解

収納物が増える使い方なら、実際に入れたい物をそろえて重さを見積もりましょう。

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箱の重さも足してから、レールの耐荷重と比べよう!

「N/ペア」「kgf/ペア」と書かれた値は、2本を組み合わせた条件での表示です。

1本ごとの値として足し直したり、同じ本数ならどんな取り付け方でも支えられると考えたりしないでください。

スガツネ工業の耐荷重は、引き出したものの重心位置など、指定の条件に基づきます。

手前の先端だけへ重さを掛けた場合の値とは異なるため、開いた引き出しに乗る・腰掛ける使い方は避けましょう。

家具本体が倒れないことも必要で、レール単体の耐荷重を家具全体の安全性の保証にはできません。

レールの長さと、引き出せる距離を分ける

レール長さは、閉じた状態で収める長さです。

移動距離は、そこから引き出せる距離を表す別の項目。

収納家具の奥行きへ収まることと、奥の物へ手が届くことを分けて比べましょう♪

表示選ぶときに考えること
レール長さ家具の内側へ収められる奥行き
移動距離・トラベル量開いたときに箱が手前へ出る距離
引き出しの奥行き箱とレールの取付位置の関係
家具の前の空間開けた引き出しが人や家具に当たらないか

2段引きには箱の奥側が家具の中へ残るタイプがあり、3段引きには完全スライドのタイプがあります。

商品名の段数に加え、選ぶ型式の移動距離を読むのが大切です。

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奥の物を取りたいなら、段数だけでなく移動距離まで見よう!

例えば、後で紹介する2つの商品は、レール長さをそろえても移動距離が違います。

小物を一列に並べる引き出しなら、奥の区画が家具の中へ残るかも想像して選ぶとよいですよ。

箱の幅は、レールの取り付け寸法から決める

引き出しを先にぴったり作ると、レールが入る隙間を取れないことがあります。

側付けなら、家具側の内幅と引き出しの外幅の間へ、左右のレールが入る寸法を設けます。

寸法図を手元に置き、材料を切る前に箱の外寸を決めましょう♪

収納家具の開口と別の引き出し箱を比較し、家具の内寸と箱の外寸を分けて考える図解

図面のレール厚みに加え、指定された取り付け寸法と許容範囲まで読みます。

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家具の内幅から、左右に必要な隙間を引いて箱の幅を決めよう!
  • 家具側:内幅・内奥行き・開口の高さ
  • 引き出し側:外幅・外奥行き・側板と底板の形
  • レール側:取り付け寸法・穴位置・前後の基準位置

左右の隙間を一律の数字に決めず、使う型式の図面に合わせてください。

側面のレールを薄くしたい場合も、別型式へ替えるなら箱の寸法から見直します。

箱を直角に組む準備は、箱や棚を直角に組む方法も参考にしてください。

ソフトクローズ・脱着・保持は、必要な動きで選ぶ

ソフトクローズは、閉じるときの動きをゆっくりにする機能です。

セルフクローズは、終わりの区間を引き込んで閉める機能で、両方を備えた商品もあります。

頻繁に開け閉めする収納なら、閉め方も選ぶ楽しみになりますね♪

機能向いている場面合わせて見ること
セルフ&ソフトクローズ閉まるときの衝撃を抑えたい引き出し幅・作動する区間
脱着掃除・取付作業で箱を外したいレバーの位置・外し方
簡易キャッチ・保持閉じた位置を保ちたいロック機能との違い
プッシュオープン取っ手を付けず開けたい押し代と前板の納まり
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箱を外せる機能と、開いたまま固定する機能は別なんだね!

簡易的な保持を、安全のために動きを止めるロックとして扱わないことも大切です。

必要な機能を絞ると、型式ごとの違いを比べやすくなりますよ。

それでは、基本の側付けタイプと、閉まるときの動きを整えるタイプを紹介していきます。

ここでは長さをそろえ、移動距離と機能の違いを比べましょう。

外観 商品名 向いている用途 選ぶポイント 購入先
スガツネ3618-300の左右レール スガツネ 3618-300 奥まで引き出す基本の収納 移動距離300mm・簡易キャッチ
スガツネ4670-300の左右レール スガツネ 4670-300 閉まるときの衝撃を抑える 移動距離275mm・ソフトクローズ
型式レール長さ移動距離耐荷重の公式表示
3618-300300mm300mm196N/ペア(20kgf/ペア)
4670-300300mm275mm196N/ペア(20kgf/ペア)

長さと耐荷重をそろえても、開いたときの位置や閉まる動きには違いがあります。

同じシリーズの別の長さを買うときも、この表の値を流用せず、対象品番の行を読んでください。

スガツネ工業 スライドレール 3618-300

奥まで引き出せる基本タイプなら、スガツネ工業の「 スライドレール 3618-300 」です。

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スガツネ工業 スライドレール 3618-300

「奥に入れた小物も、引き出しを開けて取り出したい」という収納づくりで選びたいタイプ。

インナーメンバーを完全に引き出せる3段引きで、奥側の区画も使いやすくなりますよ♪

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小物ケースを奥まで並べるなら、開いたときの取り出しやすさを考えよう!
スガツネ工業 スライドレール 3618-300

この型式は、レール長さと移動距離がともに300mmです。

閉じたときは簡易キャッチが働き、レバー操作で箱側のレールを取り外せます。

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取り付けるときに箱側を外せると、ねじを留める場所へ手を入れやすいね!

簡易キャッチは閉じた状態を保つ機能で、ソフトクローズやロックとは役割が異なります。

メーカーの推奨ねじはM4バインドねじなので、取り付ける部材と固定方法に合うものを用意してください。

スガツネ工業の「 スライドレール 3618-300 」は、奥まで引き出せる収納を作りたい方におすすめな基本タイプのスライドレールです♪

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スガツネ工業 スライドレール 3618-300

スガツネ工業 スライドレール 4670-300

閉まるときの衝撃を抑えたいなら、スガツネ工業の「 スライドレール 4670-300 」が候補です。

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スガツネ工業 スライドレール 4670-300

選ぶ理由は、セルフ&ソフトクロージング機構を備えていること。

閉じ終わりの動きをゆっくりにし、最後まで引き込んで閉める設計です。

毎日使う引き出しなら、開け方だけでなく閉め方も整えられるのがうれしいですね♪

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閉めるときの衝撃を抑えたい収納で比べてみよう!
スガツネ工業 スライドレール 4670-300

レール長さは300mmで、移動距離は275mmです。

先ほどの基本タイプより引き出せる距離が短いので、奥にしまう物への手の届き方も比べましょう。

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閉まる動きが好みでも、必要なところまで引き出せるかは別に見よう!

メーカーが示す引き出し最大幅は、レール長さに200mmを足した値です。

この型式なら500mmで、幅の広い箱へ取り付けたい場合は設計段階で条件を照らしてください。

十字穴付トラスタッピンねじ4×12が付属しますが、使う板の厚さや取付条件に合うことも必要です。

スガツネ工業の「 スライドレール 4670-300 」は、閉じ終わりの動きを整えたい方におすすめなソフトクローズ付きスライドレールです♪

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スガツネ工業 スライドレール 4670-300

スライドレールの取り付け前にそろえるもの

商品が決まったら、寸法図・ねじ・穴あけと固定用の道具をそろえます。

箱の設計とレールの指定寸法を、一枚のメモにまとめておくと作業へ移りやすいですよ♪

用意するもの使う場面
対象品番の寸法図・取付説明書左右の隙間、基準位置、取付穴の指定
スコヤ・定規・墨付け道具左右同じ基準で取付位置を出す
クランプ材料やレールをずらさず仮固定する
対象材料に合う下穴用ドリル指定ねじに合わせて下穴を加工する
適合ねじとドライバー指定位置へ固定する
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ねじもレールの一部と考えて、頭の形と長さまでそろえよう!

推奨ねじの呼びだけを見て、頭が飛び出す別のねじへ替えると、動く部分へ干渉することがあります。

ねじの種類・頭部形状・固定する材料を合わせ、説明書に示された固定方法で準備してください。

取付位置の線を引く道具は、木工の墨付け道具の選び方にまとめています。

引き出しへ取り付けるときの基本の流れ

取付穴の位置やレールの前後位置は、型式ごとの指定に合わせます。

作業の大まかな順番をつかみ、購入したレールの説明書へつなげて進めましょう♪

家具と箱の寸法をそろえ、左右の基準を出す

家具の内幅・内奥行きと箱の外寸を測り、図面で必要な隙間を取れているか見ます。

前板の出方や閉じた位置も合わせて考え、左右へ同じ基準で線を引きましょう。

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左右で基準にする面をそろえると、レールの高さを合わせやすいよ!

箱や家具のゆがみがある場合は、レールの穴位置だけで調整しきろうとせず、部材の直角や平行から整えます。

加工から見直したい方は、木材へ垂直に穴をあける方法も合わせて読んでみてください。

脱着した部材を分け、指定位置へ固定する

脱着できるタイプは、説明書の操作に従って家具側と箱側の部材を分けます。

外したレールは元の組み合わせが分かるように置き、別の組の部材を混ぜないことが大切です。

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外したレールは、組み合わせが分かるように並べておこう!

メーカーは、同じ品番でも別の組へインナーメンバーを差し替えないよう案内しています。

図面の指定穴とねじで固定し、先端やねじ頭が動く部品へ当たらないかを見てください。

空の状態で動かし、中身を入れて仕上がりを見る

組み戻したら、まず空の箱で開け閉めし、途中の引っ掛かりや左右の動きを確かめます。

抵抗が強いときは無理に押し込まず、左右の間隔・高さ・前後位置と、ねじ頭の干渉を見直しましょう。

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空で動くことと、中身を入れて使えることを順に確かめよう!

使う物を入れた状態でも開閉し、箱のたわみや家具本体の安定性まで見て仕上げます。

一部の区画へ重い物を集中させる場合も、耐荷重表の条件と荷重のかかる位置を合わせて検討してください。

交換・100均・底引きで迷ったときの考え方

既存家具のレールは、元の部品から探す

交換なら、家具のメーカー・品番と、レールの刻印や形を調べるところから始めます。

長さに加え、取り付け穴・左右の隙間・前板位置・脱着方法が合うことも必要です。

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家具の品番と元の部品の写真があると、交換先へ相談しやすいね!

金具が壊れた家具は、重い物を入れて使い続けず、メーカーや修理店へ相談してください。

固定ねじが木材へ直接かかる穴を傷めた場合は、木部のネジ穴補修ガイドも参考になります。

100均の商品でも、表示と取付条件で選ぶ

購入先の価格だけで決めず、長さ・取付方式・耐荷重・販売単位を読みましょう。

寸法図や施工条件が分からない商品を、重い収納や既存家具の代替部品として決めるのは避けてください。

用途に必要な情報をそろえられる商品から比べると、箱の設計まで進めやすくなりますよ♪

底側へ付けたいなら、専用レールから設計する

底引きタイプとアンダーマウントは、金具を目立たせたくない収納で候補になります。

底板の厚さや加工、家具との隙間は製品ごとに異なるため、専用の図面から箱を設計しましょう。

側付け用を寝かせる方法とは分け、指定された姿勢で使用してください。

引き出し用スライドレールの選び方:まとめ

この記事は「引き出し用スライドレールの選び方|長さ・耐荷重・取り付け寸法の基本」について書きました。

選ぶときは、取付方式・レール長さ・移動距離・箱と中身の重さ・取り付け寸法を順に見るのが大切なポイント。

奥まで引き出せる基本タイプなら 3618-300 、閉じ終わりの動きを整えたいなら 4670-300 という違いから比べられます。

まずは収納したい物を決め、レールを選んでから箱の寸法へ進みましょう♪

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開け閉めする場面まで考えると、作りたい収納に合うレールを選べるね!

今回の選び方を参考に、あなたの引き出しに合うスライドレールを見つけてください。

使うたびにうれしくなる収納づくりを♪

参考にしたメーカー情報