棚や収納をDIYするために木材を切るなら、まず候補に入れたいのがジグソーと丸ノコ。

どちらも木材を切断する電動工具ですが、得意な線と作業スピードが違うため、作りたい物に合わせて選ぶと加工がぐっと進めやすくなりますよね♪

でも、いざ探してみると、「ジグソーと丸ノコは何が違うの?」とか、「DIY初心者の1台目はどっちを選べばいい?」と、迷ってしまう方も多いはず。

疑問の表情をしたドリボー ドリボー
棚板をまっすぐ切るなら、ジグソーでも大丈夫?

切断線に合わない工具を選ぶと、直線がうねって組み立てにくくなったり、曲線を切れずに別の工具を買い足したりすることも。

ドリボー ドリボー
長い直線は丸ノコ、曲線や細かな形はジグソーが基本だよ!

そこでこの記事では、ジグソーと丸ノコの違いを、切断方法・直線と曲線・速さ・仕上がり・切断能力・安全面の6つで比べ、DIYの作業別にどっちを選ぶべきか解説します!

筆者自身も、マキタのジグソー4327を約5年使い、丸ノコM565・M585と役割を分けながら、杉板・桧板・合板などを切ってきました。

実際の使い分けから、仕様表だけでは分かりにくい切り進め方や、材料固定のポイントもお伝えします♪

この記事を読めば、これから作りたい物にジグソーと丸ノコのどっちが合うか、迷わず選べますよ。

というわけでこの記事は、「ジグソーと丸ノコの違い!DIY初心者はどっちを選ぶ?実機比較」について書きました。

この記事がおすすめな人

  • DIYで木材を切る電動工具を初めて選ぶ方
  • ジグソーと丸ノコの違いを知りたい方
  • 長い直線と曲線で、どっちを使うか迷っている方
  • 棚・収納・看板・小物づくりに合う工具を選びたい方
  • 実際に使った人の使い分けを参考にしたい方

ジグソーと丸ノコの違いを結論から比較

先に結論をまとめます。

長い直線を速く切るなら丸ノコ、曲線や細かな形を切るならジグソーです。

比較項目ジグソー丸ノコ
刃の動き細い刃が上下する円形の刃が回転する
得意な線曲線・短い直線・細かな形長い直線
切断速度ゆっくり進めやすい直線を速く進めやすい
切断面刃がたわむと垂直からずれることがあるガイドを使うと直線をそろえやすい
切り抜き下穴から始められる板の途中からの切断には向かない
主な用途看板・円形・曲線・細部棚板・合板・角材・長い直線

2つは優劣ではなく、切断線によって役割が分かれる工具。

筆者の作業場でも、曲線はジグソー、まっすぐ切る作業は丸ノコという分担が基本です。

ドリボー ドリボー
最初に切りたい線を描けば、どっちを使うか決めやすいね!

ジグソーと丸ノコの違いを6つの視点で比較

ここからは、6つの違いをひとつずつ確認していきましょう。

形の違いだけでなく、切ったあとの組み立てまでイメージすると選びやすくなります。

違い①:細い刃の上下運動と円形刃の回転

ジグソーの細い刃が上下し、丸ノコの円形刃が回転して木材を切る違いを示した図解

図解のとおり、ジグソーは細いブレード、丸ノコは円形のチップソーで木材を切ります。

ジグソーは、幅の狭い刃が上下しながら切り線へ進む構造です。

刃の向きを少しずつ変えられるため、円や波形のような曲線へ合わせやすいのが持ち味。

いっぽう丸ノコは、円形の刃を高速回転させ、ベースを材料へ乗せながら前へ進めます。

本体の向きを急に変える工具ではなく、ガイドや墨線に沿って直線を切るのが基本です。

ドリボー ドリボー
刃の形を見れば、曲がれるジグソーと直進する丸ノコの違いが分かる!

違い②:曲線ならジグソー、長い直線なら丸ノコ

もっとも大きな違いは、得意な切断線。

ジグソーは細い刃を切り線に合わせて方向転換できるので、看板の丸み、棚板の角丸、木工小物の輪郭といった曲線へ向きます。

短い直線も切れますが、長くなるほど刃の向きが少しずつずれ、墨線から離れやすくなることも。

丸ノコは曲線を切れない代わりに、合板や棚板の長い直線を速くそろえられます。

平行定規やガイドを使えば、同じ幅の板を切り出す作業にもつなげやすいですよ。

筆者も、杉材・桧材・合板の曲線は4327、棚板や合板の直線はM565・M585という使い分けです。

違い③:切断速度と作業量

同じ長さの直線を切るなら、丸ノコのほうが短時間で進めやすいです。

円形刃が回転しながら切り進むため、棚板を何枚もそろえる作業や、大きな合板を切り分ける場面で頼れる存在。

ジグソーは細い刃が上下し、切り線を確認しながら少しずつ進めます。

速さでは丸ノコに及びませんが、線の途中で向きを変えられるため、速度より形を優先する加工にぴったり♪

ドリボー ドリボー
同じ形を何枚も切るなら速さ、1枚の形を作るなら方向転換を優先しよう!

違い④:切断面とまっすぐ切る精度

長い直線をそろえやすい丸ノコと、曲線へ合わせやすいジグソーの切断面と速度を比べた図解

図解のように、直線の速さとそろえやすさは丸ノコ、曲線への追従はジグソーが得意です。

ジグソーの細い刃は、材料の厚みや押し方によって左右へたわむことがあります。

上面では墨線どおりでも、切断面が垂直からずれる場合があるため、厚い材料では無理に向きを変えないことが大切。

丸ノコもフリーハンドだけで完全な直線になるわけではありません。

切り始めと切り終わりでガイドから離れないよう、材料を固定し、ベースを安定させて進めましょう。

仕上がりは工具だけでなく、刃の種類・切れ味・材料の固定・進める速さでも変わります。

違い⑤:切断能力と材料の厚み

切れる厚みは、工具の種類だけでなく機種と刃で決まります。

筆者が使う マキタ4327 は、メーカー公称の木材切断能力が65mm。

対する165mm丸ノコの マキタM565 は、0度で最大57mm、45度で最大38mmまで切り込めます。

数字だけを見ると4327のほうが厚く切れますが、切断能力が大きいほど直線を速くきれいに切れる、という意味ではありません。

厚みだけで決めず、曲線か直線か、切断面をどこまでそろえたいかまで含めて選ぶのがポイントです。

ドリボー ドリボー
切れる厚みと、得意な切り方は別々に確認しよう!

違い⑥:安全面と注意する動き

「ジグソーなら安全、丸ノコは危険」と単純に分けるのは禁物です。

どちらも刃が動く電動工具なので、材料固定・保護メガネ・刃へ手を近づけない姿勢が欠かせません。

ジグソーでは、ベースを材料へしっかり当てずに動かすと、刃の上下運動で材料がばたつくことがあります。

筆者も初心者の頃、4327とは別のジグソーで材料を十分に押さえられず、刃の動きに合わせて木材が暴れた経験がありました。

丸ノコでは、材料の下へ手を入れず、切込み深さを材料に合わせ、安定した台へ固定するのが基本です。

切断線に合う工具を選び、取扱説明書どおりに準備することが、安全な作業への近道になります。

実機で見るジグソーと丸ノコの使い分け

筆者が木工作業で使っている実機を見ながら、役割の違いを確認します。

写真では、本体の形だけでなく、材料へ当たるベースと刃の位置にも注目してください。

曲線・細かな形:マキタ ジグソー4327

曲線側の代表は、筆者が約5年使っているマキタの「 ジグソー4327 」です。

曲線・細かな形
マキタ ジグソー 4327
PICK UP TOOL

マキタ ジグソー 4327

筆者が約5年使っている100Vコード式ジグソー。木材65mmの切断能力、500〜3,100min-1のストローク数、本体1.9kgで、曲線や細かな形の切断に使っています。

杉材・桧材・合板の曲線切りで使っており、切り線を確認しながら少しずつ向きを変えられるのが助かります。

筆者が約5年使っているマキタ4327を木材へ当てた実機写真
筆者が約5年使うマキタ4327。ベースを木材へ当て、細い刃を切り線へ合わせて進めます。

写真のように、ベース全体を木材へ乗せたまま進めると、本体が安定して曲線へ合わせやすくなります。

本体は1.9kgで、速度を調整しながら切れる無段変速式。

電源コードの位置には気を配りますが、充電切れを待たずに作業できるのがコード式の強みです。

ドリボー ドリボー
曲線は急に曲げず、刃が進むぶんだけ少しずつ向きを変えよう!
マキタ ジグソー 4327

約5年使って故障はなく、付属のB-10ブレードも長く使えているため、曲線用の1台としてコスト面でも満足しています。

使用感や気になるコードの取り回しは、マキタ4327を5年使ったレビューで詳しく紹介しました。

マキタの「 ジグソー4327 」は、杉板・桧板・合板の曲線や細かな形を切りたい方におすすめなコード式ジグソーです♪

筆者が約5年使用
PICK UP TOOL

マキタ ジグソー 4327

100Vコード式で本体1.9kg。木材65mmまでの切断能力があり、筆者が約5年、杉材・桧材・合板の曲線切りで使っている実機です。

長い直線:マキタ 電気マルノコM565

直線側の代表は、筆者所有のマキタ「 電気マルノコM565 」です。

長い直線・棚板
マキタ 電気マルノコ M565
PICK UP TOOL

マキタ 電気マルノコ M565

165mmチップソーを使う筆者所有のコード式丸ノコ。最大切込み深さは0度57mm・45度38mmで、合板・棚板・角材などの直線切断に使っています。

合板や棚板をまっすぐ切り分けるなら、曲線用の4327よりM565の出番。

筆者が木材の直線切断で使っているマキタM565の実機写真
筆者所有のマキタM565。165mmの円形刃と広いベースを使い、合板や棚板の直線を切ります。

円形刃が回転し、広いベースを材料へ乗せて進むため、ガイドを使った長い直線と相性がよい構造です。

最大切込み深さは0度57mmで、標準的な木工DIYの材料から検討しやすい165mmモデル。

ドリボー ドリボー
棚板を何枚もそろえるなら、ガイドと丸ノコの組み合わせが頼れるよ!
マキタ 電気マルノコ M565

ただし、丸ノコは材料の途中で急に曲げられません。

曲線や細かな輪郭はジグソーへ任せ、直線へ役割を絞るのがM565を活かす使い方です。

165mmと190mmのどっちを選ぶか迷う方は、マキタM565とM585の実機比較も参考にしてください。

マキタの「 電気マルノコM565 」は、合板・棚板・角材の長い直線を効率よく切りたい方におすすめなコード式丸ノコです♪

筆者所有の165mm丸ノコ
PICK UP TOOL

マキタ 電気マルノコ M565

165mmチップソー、回転数5,500min-1、最大切込み深さ57mmのコード式丸ノコ。筆者が木材の直線切断で使っている所有機です。

DIY初心者はジグソーと丸ノコのどっちを選ぶ?

1台目を選ぶ基準は、工具の怖さや価格だけではなく、最初につくる物です。

切りたい線と材料を先に決めると、必要な工具が自然に絞れます。

棚・収納・テーブルなら丸ノコ

棚やテーブルの直線は丸ノコ、看板や小物の曲線はジグソー、開口はマルチツールという選び方を示した図解

図解のとおり、棚やテーブルは丸ノコ、看板や小物はジグソーが基本の選び分けです。

棚板、側板、天板のように直線部材を組み合わせる作品では、切断面の幅と角度をそろえる必要があります。

長い直線をガイドへ沿わせやすい丸ノコなら、同じ寸法の部材を複数用意する作業へつなげやすいです。

丸ノコを初めてそろえる方は、DIY初心者向け丸ノコおすすめで本体タイプも確認してみてください。

看板・小物・曲線加工ならジグソー

看板の文字まわり、棚板の角丸、動物や雲のような輪郭を切るならジグソー。

切り線を見ながら方向を変えられるので、完成形そのものを切り出す作業に向きます。

まっすぐ切る場面が短ければ、定規を使って直線も補えます。

具体的な機種候補は、DIY初心者向けジグソーおすすめでコード式・充電式を比較できますよ。

本体を決めたあとは、木工用ジグソー替刃のおすすめと選び方で、曲線用・高速切断用・仕上げ用の違いも確認しておきましょう。

開口・切り欠きならマルチツールも候補

板の途中へ四角い穴を作る、壁際で部材を少しだけ切り欠くといった作業は、ジグソーや丸ノコだけで考えないことも大切。

下穴から曲線を切り広げるならジグソー、板の途中へ刃を入れて小さく開口するならマルチツールが候補です。

ドリボー ドリボー
直線・曲線・開口で工具を分けると、無理な切り方を減らせるよ!

マルチツールで木材を開口する手順は、マルチツールで木材を切断する方法で実機解説しています。

ジグソーと丸ノコを使う前に確認したいこと

どちらを選んでも、切断前の準備が仕上がりと安全性を左右します。

次の5点を順番に確認しましょう。

  • 材料を固定する: 切断線から離れた位置をクランプで固定する
  • 切り落とす側を支える: 切断中に材料がたわみ、刃を挟まないようにする
  • 材料に合う刃を使う: 木材用か、刃の摩耗や欠けがないかを確認する
  • コードを逃がす: 刃の進行方向と足元から電源コードを離す
  • 保護具を着ける: 保護メガネと防じんマスクを準備する

ジグソーはベースを材料へ密着させ、丸ノコは切込み深さを材料に合わせるのが大切です。

刃の交換や調整をするときは、必ずスイッチを切って電源プラグを抜いてください。

ドリボー ドリボー
切り始める前の1分が、仕上がりと安全を支えてくれるよ!

丸ノコと一緒に必要な保護具やガイドは、丸ノコ初心者がそろえたい道具でも紹介しています。

ジグソーと丸ノコの違いでよくある質問

ここからは、選ぶときに迷いやすい疑問。

ジグソーで長い直線をまっすぐ切れますか?

切れますが、長い直線を速くそろえる用途では丸ノコが向きます。

ジグソーを使う場合は、材料を固定し、定規やガイドを使って、刃を無理に横へ押さずに進めてください。

切断面が垂直からずれると困る棚板や天板では、試し切りをしてから本番へ進むと安心です。

丸ノコで曲線を切れますか?

切れません。

円形刃を回転させながら直線へ進む工具なので、切断中に向きを曲げる使い方は避けてください。

曲線はジグソー、細かな開口はマルチツールへ任せましょう。

DIY初心者にはジグソーのほうが安全ですか?

ジグソーも刃が高速で上下するため、安全な工具と言い切ることはできません。

丸ノコとは注意する動きが違うだけで、どちらも材料固定・保護具・取扱説明書の確認が必要です。

「初心者向け」という言葉だけで選ばず、作業に合う工具を正しい姿勢で使うことを優先してください。

最初から両方必要ですか?

必要ありません。

まずは最初につくる物へ合う1台を選び、直線か曲線で困る場面が増えてから買い足せば十分です。

ホームセンターの木材カットも活用すると、大きな直線は店舗へ任せ、手元ではジグソーで細部だけ加工する方法も取れますよ。

ジグソーと丸ノコの違い:まとめ

この記事は「ジグソーと丸ノコの違い!DIY初心者はどっちを選ぶ?実機比較」について書きました。

ジグソーと丸ノコの違いは、刃の動き・得意な線・切断速度・仕上がり・切断能力・安全面の6つ。

細い刃が上下するジグソーは、曲線や細かな形を切る作業へ向きます。

円形刃が回転する丸ノコは、棚板・合板・角材の長い直線を速くそろえたい場面で頼れる工具です。

迷ったときは、最初につくる物を思い浮かべてください。

棚やテーブルなら丸ノコ、看板や木工小物ならジグソーから考えると選びやすくなります。

筆者の使い分けでは、曲線は約5年使う「 マキタ4327 」、長い直線は所有する「 マキタM565 」が基本です。

ドリボー ドリボー
切りたい線に合う1台を選べば、木工DIYはもっと気持ちよく進むよ♪

どちらを選んでも、材料を固定し、ベースを安定させ、切れ味のよい刃を使うことが大切。

まずは作りたい物へ切り線を描き、直線と曲線のどちらが多いか確かめるところから始めましょう♪

参考にしたメーカー公式情報

ジグソー4327と丸ノコM565・M585の使い分けに関する体験は、筆者が所有機を木工作業で使った範囲からまとめています。