木材の開口や切り欠き、狭い場所の研磨をするなら、1台あると助かるのがマキタの充電式マルチツール。
刃やパッドを交換するだけで複数の作業へ対応でき、丸のこやサンダーが入りにくい場所を整えやすい工具ですよね♪
でも、いざ18Vモデルを探してみると、「TM52DとTM53Dの違いは何?」とか、「新しく買うならどっちを選べばいい?」と迷ってしまう方も多いはず。
型番だけで選ぶと、手持ちの替刃を取り付けられなかったり、使いたい深切り用の刃を選べなかったりすることも。
そこでこの記事では、マキタTM52DとTM53Dの違いを、替刃規格・振動数・振動角度・本体サイズ・用途に分けて比較します!
筆者はTM52Dを、合板や無垢材の開口・切り欠き・細部調整に使っています。
この記事を読めば、手持ちの先端工具と予定している作業に合う1台を選べますよ。
というわけでこの記事は、「マキタTM52DとTM53Dの違いを比較!替刃規格と用途で選ぶならどっち?」について書きました。
この記事がおすすめな人
- TM52DとTM53Dの違いを購入前に知りたい方
- OISやSTARLOCKの替刃を持っている方
- 木材の開口・切り欠きに合う18Vマルチツールを探している方
- 研磨やはく離まで使いやすい機種を選びたい方
- マキタ18Vバッテリーを生かして本体のみ買い足したい方
TM52DとTM53Dの違いを比較
最初に、購入判断へつながる違いを一覧で確認しましょう。
| 比較項目 | TM52D | TM53D |
|---|---|---|
| 電圧 | 18V | 18V |
| 対応規格 | STARLOCK・PLUS・MAX | OIS・STARLOCK |
| 振動数 | 10,000〜20,000min-1 | 6,000〜20,000min-1 |
| 振動角度 | 左右1.8度・計3.6度 | 左右1.6度・計3.2度 |
| 質量 | 1.9kg | 1.9kg |
| 本機寸法 | 322×95×126mm | 329×80×120mm |
| 特徴 | AVT低振動機構・STARLOCK MAX対応 | OIS対応・細径グリップ・専用デプスゲージ対応 |
| 本体のみの型番 | TM52DZ | TM53DZ |
※質量と寸法はBL1860B装着時・先端工具非装着時です。
結論からいうと、STARLOCK PLUS・MAXの刃やAVTを重視するならTM52D、手持ちのOIS刃を生かし、低い振動数から調整したいならTM53Dが選びやすいです。
最大振動数と質量は同じですが、取り付けられる先端工具と本体の方向性は同じではありません。
一番大きな違いは替刃の対応規格
TM52DとTM53Dで最初に確認したいのが、先端工具の取り付け規格です。
どちらも通常のSTARLOCKに対応しますが、OISとSTARLOCK PLUS・MAXへの対応が分かれます。
TM52DはSTARLOCK PLUS・MAXまで使える
TM52Dが対応するのは、STARLOCK・STARLOCK PLUS・STARLOCK MAXの3規格です。
刃長のあるSTARLOCK PLUSや、重い切断作業向けのSTARLOCK MAXまで選べるため、開口・切り欠きの幅を広げやすい構成。
一方、OIS規格だけに対応する古い替刃は取り付けられません。
写真のように本体の表示を確認しておけば、パッケージが似た替刃でも買い間違いを防ぎやすくなります。
TM53DはOISと通常のSTARLOCKに対応する
TM53Dは、OISと通常のSTARLOCKに対応します。
TM51Dなどで使ってきたOIS刃を残している方には、手持ちの先端工具を生かしやすい選択肢です。
ただし、STARLOCK PLUSとSTARLOCK MAXは取り付けられないため、深い切り込みへ使う刃を選びたい方は注意してください。
新しく替刃までそろえるなら、今後どの深さ・材料を切るかを先に決めるのが大切。
すでに替刃を持っているなら、本体価格を見る前に刃の根元にある規格を確認しましょう♪
替刃の形と用途を詳しく知りたい方は、マキタのマルチツール替刃の種類と選び方も参考にしてください。
振動数・振動角度・本体サイズの違い
先端工具の次に比べたいのが、振動の範囲と本体の形です。
同じ18V・1.9kgでも、TM52DとTM53Dでは作業へ生かしやすい特徴が異なります。
TM52Dは計3.6度、TM53Dは計3.2度
TM52Dの振動角度は左右1.8度、合計3.6度です。
TM53Dは左右1.6度、合計3.2度なので、数値ではTM52Dの方が一往復で動く角度が大きくなります。
ただし、切断の速さは刃の種類、材料、押し当て方でも変わるため、角度だけで優劣を決めるものではありません。
開口や深切り用の刃まで使うならTM52D、標準的な切断やOIS刃の継続利用ならTM53Dというように、規格と一緒に判断してください。
TM53Dは6,000min-1から調整できる
最大振動数は、どちらも20,000min-1です。
最低振動数はTM52Dが10,000min-1、TM53Dが6,000min-1なので、低い振動数から材料の様子を確かめたい作業ではTM53Dが候補になります。
研磨やはく離は先端工具と材料に合う振動数へ調整し、同じ場所へ押し付け続けないことが大切です。
木材研磨まで考えている方は、マキタのマルチツール用サンディングパッドとペーパーで選ぶ順番を確認できます。
TM52DはAVT、TM53Dは細径グリップが特徴
TM52Dには、手へ伝わる振動を抑えるAVT低振動機構が搭載されています。
筆者も木材の開口でTM52Dを使っていますが、本体とバッテリーを両手で支え、無理に押し込まない方が刃を狙った線へ運びやすいです。
TM53Dは握り部周長139mmの細径グリップを採用し、本体幅も80mmに抑えられています。
本体質量は両方とも1.9kgですが、数字が同じでも握る部分の太さや振動対策まで同じではありません。
長時間の作業では、重さだけでなく、刃へ力を掛けすぎず保持できるかまで考えて選びましょう♪
用途別にTM52DとTM53Dのどっちを選ぶ?
ここからは、実際に予定している作業から2機種を選び分けます。
「新しい型番だから」ではなく、使う刃と作業の深さを基準にしてください。
木材の開口・深い切り欠きならTM52D
合板や無垢材へ開口を作り、刃長のある先端工具まで選びたい方にはTM52Dが向いています。
STARLOCK PLUS・MAXへ対応し、AVTも備えているため、切断を中心に機種を決めたい方が選びやすい構成です。
筆者はTM52Dで、合板・杉板・桧板・アカシア材の開口や切り欠きを行ってきました。
丸のこのような長い直線切断には向きませんが、板の途中へ刃を入れる開口や、他の工具が入りにくい角の調整で役割がはっきりします。
実際の使用感や重さの詳しい感想は、マキタTM52Dの実機レビューで紹介しています。
OIS刃を生かす・研磨も重視するならTM53D
手持ちのOIS刃を引き続き使いたい方や、6,000min-1から振動数を調整したい方にはTM53Dが候補です。
細径グリップを採用しているため、握る部分の太さを抑えたい方も比較しやすいモデル。
専用デプスゲージセット品を追加すれば、切り込み深さや高さをそろえたい作業にも対応できます。
ただし、STARLOCK PLUS・MAXを使う予定があるならTM53Dではなく、TM52Dを選びましょう。
通常のSTARLOCKだけなら両方から選べる
標準的なSTARLOCK刃だけを使うなら、TM52DとTM53Dのどちらでも取り付けられます。
この場合は、AVTとPLUS・MAX対応を取るか、OIS対応・低速域・細径グリップを取るかで判断すると選びやすいです。
刃の交換方法を確認しておきたい方は、マキタTM52Dの使い方と替刃交換も合わせてご覧ください♪
マキタTM52DZとTM53DZを購入先で確認
それでは、バッテリーと充電器が付属しない本体のみのZ型番を紹介していきます。
すでにマキタ18Vバッテリーを持っている方向けなので、初めてマキタ製品を買う場合はセット内容に注意してください。
マキタ 充電式マルチツール TM52DZ
STARLOCK PLUS・MAXとAVTを重視するなら、マキタの「 充電式マルチツール TM52DZ 」が候補です。
TM52DZは本体のみの販売型番で、BL1860Bなどの18Vバッテリーと充電器は別に用意します。
対応規格の広さとAVTが強みですが、OIS刃を取り付けられない点は購入前に確認したいところ。

商品ページでは、本体だけか、ケースや先端工具を含む出品かを確認してください。
マキタの「 充電式マルチツール TM52DZ 」は、開口・切り欠き用のSTARLOCK PLUS・MAX対応機を18V環境へ追加したい方におすすめです♪
マキタ 充電式マルチツール TM53DZ
OIS刃と通常のSTARLOCKを使うなら、マキタの「 充電式マルチツール TM53DZ 」が候補です。
TM53DZも本体のみの型番で、18Vバッテリーと充電器は別売です。
最低振動数を抑えられ、OIS刃を使える一方、STARLOCK PLUS・MAXには対応しません。

専用デプスゲージを使う予定がある方は、アタッチメントが別売であることも予算へ入れておきましょう。
マキタの「 充電式マルチツール TM53DZ 」は、OIS刃を生かしながら、細径グリップと低い振動数からの調整を重視したい方におすすめです♪
TM52DとTM53Dのよくある質問
TM53DはTM52Dの後継機ですか?
型番の数字はTM53Dの方が大きいものの、対応する先端工具規格が異なるため、単純な上位互換としては選べません。
STARLOCK PLUS・MAXとAVTを重視するならTM52D、OIS対応と細径グリップを重視するならTM53Dというように用途で選びましょう。
TM52DとTM53Dで同じ替刃を使えますか?
通常のSTARLOCK刃は両方で使えます。
OIS刃はTM53Dだけ、STARLOCK PLUS・MAXはTM52Dだけが対応するため、替刃のパッケージと本体の取扱説明書を照合してください。
TM52DZとTM53DZにバッテリーは付属しますか?
どちらもZが付く型番は本体のみで、バッテリーと充電器は別売です。
販売店によってケースや先端工具を組み合わせた出品もあるため、商品名と付属品を確認してから購入しましょう。
木材を切るならどちらが向いていますか?
深い開口や切り欠き用のSTARLOCK PLUS・MAXまで使いたいならTM52Dが選びやすいです。
通常のSTARLOCK刃で足り、OIS刃の流用や低い振動数からの調整を優先するならTM53Dも候補になります。
マキタTM52DとTM53Dの違い:まとめ
この記事は「マキタTM52DとTM53Dの違いを比較!替刃規格と用途で選ぶならどっち?」について書きました。
TM52DはSTARLOCK PLUS・MAXとAVT、TM53DはOIS対応・6,000min-1からの振動数調整・細径グリップが大きな違いです。
迷ったときは、木材の開口や深い切り欠きが中心なら TM52DZ 、手持ちのOIS刃を生かしたいなら TM53DZ を軸に比較しましょう。
ほかの電圧やセット品まで比べたい方は、マキタの電動マルチツールおすすめも確認すると、自分の作業に合う構成を探しやすくなりますよ。
本体の型番だけで決めず、手持ちの刃とこれから行う作業に合う1台を選んでください♪
参考にしたメーカー情報
TM52Dの木材への使用感は、筆者が所有機を合板・杉板・桧板・アカシア材の開口や切り欠きに使った範囲からまとめています。