鋼材やアングル鋼、電線管などの金属を切る場面で、1台あると心強いのが鉄工用の丸ノコ。
木工用の刃で無理に金属を切ろうとすると刃が傷んだり焼き付いたりしますが、金属切断に対応した本体なら、現場でもDIYでも安定して作業を進めやすくなります。
でも、いざ探してみると、「鉄工用って結局どれを選べばいいの?」とか、「充電式とコード式、自分の作業にはどっちが合うの?」と、選び方に迷ってしまう方も多いはず。
対応素材や回転数を確認せずに選んでしまうと、切りたい鋼材が厚すぎて刃が入らなかったり、火花や切粉の対策が甘くて危ない思いをしたりすることも。
そこでこの記事では、鉄工用・金属切断に強い丸ノコの選び方を、対応素材や回転数、電源方式、安全対策まで含めて解説し、マキタをはじめとした人気メーカーの中からおすすめモデルを6台厳選して紹介します!
筆者自身も木工用の丸ノコを普段の作業で使ってきた感覚から、重さやバランス、材料固定の大切さもお伝えします♪
この記事を読めば、切りたい金属や作業スタイルに合う鉄工用の丸ノコが見つかりますよ。
というわけでこの記事は、「鉄工用のおすすめ丸ノコ6選!金属切断に強いマキタなど人気モデルを紹介」について書きました。
この記事がおすすめな人
- 鋼材・アングル鋼・電線管など金属切断に対応した丸ノコを探している方
- 充電式・コード式のどちらが自分の作業に合うか知りたい方
- マキタ・HiKOKI・パナソニックなど人気メーカーで比較したい方
- 切粉や火花への安全対策も含めて選びたい方
- DIYから現場作業まで、用途に合う1台を見つけたい方
鉄工用の丸ノコをまずは一覧で
紹介する6モデルを、向いている用途と選ぶポイントで先に見比べられるようにまとめました。
スマホでは横にスクロールしながら、気になる商品のAmazon・楽天・Yahoo!ボタンをタップして確認できます。
| 外観 | 商品名 | 向いている用途 | 選ぶポイント | 購入先 |
|---|---|---|---|---|
| | マキタ CS553D | 18Vで万能に使いたい人 | 自動モード切替・150mm刃・切込57.5mm | |
| | HiKOKI CD3605DB | 静かに作業したい人 | サイレントモード2,600min⁻¹・36Vマルチボルト | |
| | パナソニック EZ45A2 | 電設・薄板金工の現場 | 14.4V/18V両用・135mm刃 | |
| | Bosch GKM 18V-50 | 軽さ重視の作業 | 2.2kg(本体のみ)・136mm刃 | |
| | 京セラ ASC520 | 価格を抑えたい人 | AC100Vコード式・147mm刃 | |
| | Milwaukee M18 FMCS | プロ現場の切断能力重視 | 鋼6.5mm/パイプ57mm切断・150mm刃 |
一覧で候補を絞ってから選び方を読むと、自分の作業に合う1台を判断しやすくなります。
鉄工用丸ノコの選び方
ここからは、鉄工用・金属切断に丸ノコを選ぶ前に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
対応素材で選ぶ
まず確認したいのが、切りたい金属の種類と厚み。
ひとことで「鉄工用」といっても、厚物の鋼材向きか、電設資材のような薄板金工向きかで、選ぶべき本体は変わってきます。
- 厚物鋼材・アングル鋼向き: 切込み深さに余裕があり、しっかりした切断能力を持つモデル。
- 電設・薄板金工向き: 電線管や軽天材、リップ溝形鋼など、現場の資材に合わせて選ばれるモデル。
- スチール全般向き: ネジ棒やケーブルトレイなど、幅広いスチール素材を軽快に切りたいモデル。
なお、丸ノコ本体はメーカーが金属切断への対応を明記しているものを選ぶのが基本です。
対応素材の幅は本体だけでなく、装着するチップソーとの組み合わせでも変わるため、購入前に確認しておくと安心です。
チップソー(刃)そのものの選び方は、鉄工用におすすめの金属チップソー6選で詳しく解説しています。
木工用と鉄工用の刃の違いで迷っている方は、丸ノコの鉄工用と木工用の違いも参考になりますよ。
回転数で選ぶ
次に見ておきたいのが、回転数と低速機構の有無。
金属切断では、木工用丸ノコの高速回転をそのまま使うより、金属向けに調整された回転数や本体設計を見るのが失敗しないコツです。
- モード切替付き: 負荷に応じて回転数を自動で切り替え、幅広い作業に対応できる。
- サイレントモード付き: 通常より低い回転数で、静かに・じっくり切り進められる。
- 電圧で回転数が変わるモデル: 使う電池の電圧によって、能力を使い分けられる。
回転数の切り替え幅が広いモデルほど、素材や仕上がりに合わせて調整しやすくなります。
電源方式で選ぶ
続いて確認したいのが、コード式と充電式のどちらが自分の作業に合うか。
現場で持ち運びながら使うか、作業場に据えて使うかで、向いている電源方式は変わってきます。
- 充電式: コードを気にせず持ち運べ、現場のあちこちで使いやすい。
- コード式: 充電切れの心配がなく、作業場で長時間の作業も安定してこなせる。
- 同一プラットフォーム: 既に同じメーカーのバッテリーを持っているなら、使い回せると総額を抑えやすい。
すでに他の充電式工具を持っている方は、バッテリーを共有できるメーカーで選ぶと合理的です。
安全機能・切粉対策で選ぶ
金属切断では、木工とは違う安全対策が欠かせません。
切断時に火花や高温の切粉が飛ぶため、装備と作業環境を整えてから使いましょう。
金属切断は、切る前の準備で安全性も仕上がりも大きく変わります。
- 保護装備: 保護メガネ、防じんマスク、手袋、長袖の作業着を着ける。
- 作業環境: 火花が飛ぶので、可燃物を近くに置かない。
- 材料の固定: 切る材料はクランプなどでしっかり固定する。
- 集じん機の扱い: 金属切断時は集じん機を接続しない注意があるモデルが多いため、取扱説明書を確認する。
金属材の重ね切りや焼入れ鋼材の切断、厚み上限を超えた無理な切断は、刃欠けや事故の原因になるため避けましょう。
重さ・取り回しで選ぶ
最後に見ておきたいのが、本体の重さと取り回しやすさ。
同じ「鉄工用」でも、本体のみで2kg台前半の軽量モデルから、切込み深さを重視した3kg台後半のモデルまで幅があります。
木工用丸ノコを日常的に使う感覚でも、本体が軽いほど取り回しはラクになりますが、切込み深さやパワーとのバランスも見ておきたいところです。
- 軽さ重視: 2kg台のモデルは、片手での取り回しや長時間作業がラクになる。
- 切込み深さ重視: 3kg前後のモデルは、厚みのある材料まで対応しやすい。
- バッテリー装着時の重さ: 充電式は電池を付けた状態の重さも確認しておく。
本体重量だけでなく、材料をしっかり固定できる作業台や、両手でしっかり保持できるかも合わせて考えると失敗しにくいです。
鉄工用におすすめの丸ノコ6選
それでは、鉄工用・金属切断に使えるおすすめの丸ノコを紹介していきます。
マキタ 充電式チップソーカッタ CS553D
1つ目の鉄工用におすすめな丸ノコは、国内最大手・マキタの「 充電式チップソーカッタ CS553D 」です。
「18Vでまず候補にしたい、万能に使える1台がほしい」という人にぴったりのモデルですよ♪
このモデルの一番の魅力は、負荷に応じてハイスピードモードと高トルクモードを自動で切り替える仕組み。

ノコ刃寸法は外径150mm×内径20mmで、最大切込み深さは57.5mmと余裕があり、電線管や鋼材の切断まで幅広くこなせます。
本機寸法は長さ267×幅186×高さ250mm(バッテリー含む)、質量は3.0kg(バッテリー含む)で、手持ちでの取り回しを考えた作りです。
なお取扱説明書では、鋼材の重ね切りや焼入れ鋼材の切断は不可とされ、ステンレス鋼を切る場合はステンレス鋼切断用のチップソーを使う必要があります。
火花が出る作業では集じん機を使わない注意もあるため、切粉・火花対策を万全にして使いましょう。
マキタの「 充電式チップソーカッタ CS553D 」は、18Vで鉄工用の丸ノコを万能に使いたい人におすすめな1台です♪
HiKOKI コードレスチップソーカッタ CD3605DB
2つ目の鉄工用におすすめな丸ノコは、マキタと並ぶ国内2大ブランドの一角・HiKOKI(旧日立工機)の「 コードレスチップソーカッタ CD3605DB 」です。
住宅街や屋内など、周囲の音が気になる場所で作業したい人に頼れる1台ですよ♪
このモデルの強みは、パワーモード(4,200min⁻¹)とサイレントモード(2,600min⁻¹)を切り替えられること。

のこ刃外径は145〜150mm、最大切込み深さは57.5mm、最大切断可能板厚は12mmで、軟鋼材やアルミサッシ、金属系サイディングなどの切断に使いやすい仕様です。
機体寸法は278×247×177mm(蓄電池装着時)、質量は3.0kg(蓄電池装着時)で、標準付属品はチップソー(鉄工用)と六角棒スパナ(5mm)。
なお同シリーズにはバイススタンド付きのCD3605DFAもありますが、手持ちで使うならこのCD3605DBが基本形になります。
金属切断時は集じん機を使用しない注意があるため、火花や切粉の対策は他モデルと同様に徹底しましょう。
HiKOKIの「 コードレスチップソーカッタ CD3605DB 」は、静かに金属切断を進めたい人におすすめな鉄工用丸ノコです♪
パナソニック 充電パワーカッター135 EZ45A2
3つ目の鉄工用におすすめな丸ノコは、電設資材の扱いに定評があるパナソニックの「 充電パワーカッター135 EZ45A2 」です。
電線管やハンガーレール、軽天材といった電設系の資材を扱う人に向いた1台ですよ♪
このモデルの特徴は、14.4Vと18Vの両方に対応するデュアル電圧設計。

回転数は14.4V時で約3,600回転/分、18V時で約4,500回転/分と、電池電圧によって能力が変わります。
刃径は135mm、切込深さは約0〜46mmで、質量はEZ9L45装着時が約2.6kg、EZ9L51装着時が約2.75kgです。
金属材を切断するときはダストケースを必ず取り付け、集じん機には接続しない注意があります。
なお一部の電池セットには生産終了の表記があるため、購入時はセット内容と販売状況を確認しておくと安心です。
パナソニックの「 充電パワーカッター135 EZ45A2 」は、電設・薄板金工の現場で使いたい人におすすめな鉄工用丸ノコです♪
Bosch Professional GKM 18V-50
4つ目の鉄工用におすすめな丸ノコは、ドイツの工具ブランド・ボッシュの「 GKM 18V-50 」です。
スチール(鉄系材料)などさまざまな金属を、軽い本体で気軽に切りたい人にぴったりのモデルですよ♪
このモデルの一番の魅力は、本体2.2kg(バッテリー無)という軽さ。
定格電圧は18.0V、回転数は4,250min⁻¹、のこ刃径は136mm(取付穴径20mm)です。
標準付属品は丸のこ刃Standard for Steel(136×1.6/1.2×20mm・30枚刃)と平行ガイドで、対応バッテリーを用意すればスチールの切断を試せます。
ガイドレールには対応していないため、より高い直線精度を出したい場合は、平行ガイドと墨線、材料の固定を組み合わせるのが基本になります。
付属刃はSteel向けのため、アルミなど他の素材を切る場合は、対応するチップソーを別途確認しましょう。
ボッシュの「 GKM 18V-50 」は、軽さを重視してスチールを切りたい人におすすめな鉄工用丸ノコです♪
京セラ 防じんスチールカッター ASC520
5つ目の鉄工用におすすめな丸ノコは、旧リョービの電動工具部門を受け継ぐ京セラの「 防じんスチールカッター ASC520 」です。
充電式より価格を抑えつつ、作業場でコンセントにつないで安定して使いたい人に向いた1台ですよ♪
このモデルの良さは、AC100Vのコード式で充電切れを気にせず使えること。

ノコ刃外径は147mm、最大切込み深さは52mm、質量は3.8kgで、一般軟鋼材やステンレス、非鉄金属、金属系建材の切断に使われています。
充電式モデルと違い電池切れの心配がないため、長時間の据え置き作業や、繰り返し使う作業場との相性がよいモデルです。
なお旧リョービ時代のBSC-520という型番もありますが、こちらは中古・取扱終了の情報が目立つため、購入時はASC520の型番を確認しましょう。
京セラの「 防じんスチールカッター ASC520 」は、価格を抑えて作業場で安定して使いたい人におすすめな鉄工用丸ノコです♪
Milwaukee M18 FUEL チップソーカッター M18 FMCS-0X0 JP
6つ目に紹介するのは、プロ向け工具で存在感を増しているMilwaukeeの「 M18 FUEL チップソーカッター M18 FMCS-0X0 JP 」です。
現場で鋼材やパイプ、平板をどんどん切り進めたいプロ向けの用途に応えるモデルですよ♪
このモデルの強みは、切断能力を数値ではっきり示していること。

無負荷回転数は3,900min⁻¹、ブレードサイズは直径150×穴径20×厚み1.3mm・刃数34で、切断能力は鋼が最大厚み6.5mm、パイプが最大径57mm、平板が最大厚み57mmです。
重量は5.0Ahバッテリー装着時で2.8kgと、切断能力の高さを考えるとバランスの取れた重さになっています。
ただし国内正規販売の流通ではバッテリー・充電器が別売の構成も多いため、購入前にセット内容をしっかり確認しておきましょう。
平板57mmという切断能力は表記上の数値のため、実際の材料条件は販売ページや取扱説明書で確認しておくと安心です。
Milwaukeeの「 M18 FUEL チップソーカッター M18 FMCS-0X0 JP 」は、プロ現場で切断能力を重視したい人におすすめな鉄工用丸ノコです♪
鉄工用丸ノコ:まとめ
この記事は「鉄工用のおすすめ丸ノコ6選!金属切断に強いマキタなど人気モデルを紹介」について書きました。
鉄工用の丸ノコを選ぶときは、対応素材・回転数・電源方式・安全機能と切粉対策・重さと取り回しの5つをチェックするのが大切なポイント。
18Vで万能に使いたいならマキタCS553D、静かに作業したいならHiKOKI CD3605DB、電設・薄板金工の現場ならパナソニックEZ45A2が候補になります。
軽さを重視するならBosch GKM 18V-50、価格を抑えて作業場で使うなら京セラASC520、プロ現場で切断能力を重視するならMilwaukee M18 FMCSを選ぶと判断しやすいです。
厚物鋼材か薄板金工か、充電式かコード式か、自分の作業内容に合わせて選ぶのが失敗しないコツ♪
チップソー(刃)選びに迷ったら、鉄工用におすすめの金属チップソー6選や丸ノコの鉄工用と木工用の違いもあわせて確認しておくと、本体と刃の組み合わせで迷いにくくなります。
火花や切粉が出る金属切断では、保護メガネ・防じんマスク・手袋を着け、可燃物を近くに置かず、材料をしっかり固定して作業しましょう。
今回ご紹介した選び方のポイントやおすすめのモデルを参考に、ぜひあなたの作業にぴったりの鉄工用丸ノコを見つけてください♪