丸ノコの切れ味が落ちたり、切る材料に合わせてチップソーを替えたりするなら、覚えておきたいのが刃の交換方法。

手順どおりに取り付ければ難しい作業ではありませんが、刃の向きやボルトを緩める方向で手が止まりやすいところですよね。

でも、いざ交換しようとすると、「刃先はどちらへ向けるの?」とか、「ボルトは右と左のどちらへ回せば緩む?」と、迷ってしまう方も多いはず。

疑問の表情をしたドリボー ドリボー
刃にある矢印は、丸ノコ本体のどこへ合わせればいいの?

回転方向を逆にしたり、インナフランジとアウタフランジの順番を間違えたりすると、正常に固定できず、刃や本体を傷める原因になります。

ドリボー ドリボー
電源を外し、矢印と部品の順番を一つずつ確認しよう!

そこでこの記事では、丸ノコの刃を外す前の準備から、チップソーの向き、ボルトを緩める方向、フランジの取り付け順、交換後の点検まで順番に解説します!

この記事を読めば、丸ノコの刃を交換するときに、どこを見て向きと部品の順番を判断すればよいかが分かりますよ。

というわけでこの記事は、「丸ノコの刃の交換方法!向き・ボルトを緩める方向と安全な取り付け方」について書きました。

この記事がおすすめな人

  • 丸ノコの刃を初めて交換するDIY初心者の方
  • チップソーの表裏や回転方向が分からない方
  • 固定ボルトを右・左のどちらへ回すか迷っている方
  • フランジを外したあと、取り付け順が分からなくなった方
  • ボルトが緩まない、刃が外れないときの対処を知りたい方

丸ノコの刃を交換する前に確認すること

刃交換で最初に行うのは、レンチを回すことではありません。

電源を確実に切り、新しい刃が本体へ適合するか確認してから作業を始めます。

コード式はプラグ、充電式はバッテリーを外す

コード式丸ノコは、スイッチを切るだけでなく電源プラグをコンセントから抜きます。

充電式はバッテリーを本体から取り外してください。

交換中に誤ってスイッチへ触れても始動しない状態を作ってから、刃やシャフトロックへ手を近づけるのが基本です。

本体は安定した作業台へ置き、電源コードや取り外したバッテリーは作業場所から離しておきましょう。

新しい刃の外径・穴径・用途を確認する

丸ノコの刃は、外径だけで選びません。

本体の銘板や取扱説明書を見て、使用できる刃の外径・穴径・用途を確認します。

たとえば マキタM565 は外径155〜165mm・内径20mm、 M585 は外径180〜190mm・内径20mmが指定範囲です。

木材を切るなら木工用を選び、最高使用回転数など刃側の表示も確かめてください。

165mmの交換用を探している方は、 マキタ 鮫肌 A-64369 を含む丸ノコ替刃のおすすめチップソーで、刃数や用途の違いも比較できます。

丸ノコの刃交換前に電源、刃のサイズ、付属レンチ、部品の順番を確認する図解

図解のように、電源・刃の適合・付属レンチ・部品の並びを先に確認しておくと、外したあとも落ち着いて交換できますよ♪

付属レンチと取扱説明書を手元へ置く

固定ボルトには、本体に付属する六角棒レンチやボックスレンチを使います。

サイズが合わない工具はボルトの角を傷めやすく、締めすぎや締め付け不足につながるため避けてください。

フランジの向きや穴径の切り替え方法は機種によって異なります。

取扱説明書の「ノコ刃の取り付け・取りはずし方」を開き、外した部品を置ける明るい場所で作業を始めましょう。

丸ノコの刃を交換する8つの手順

ここでは、一般的な手持ち丸ノコの流れを8つに分けて解説します。

細かな部品形状は機種ごとに違うため、実際の作業では使用中の型番の取扱説明書を優先してください。

1.電源を外して本体を安定させる

コード式は電源プラグ、充電式はバッテリーが外れていることを、もう一度確認します。

ベースがぐらつかず、刃側を無理なく見られる向きで本体を置きましょう。

刃先は鋭いため、刃の外周をつかまず、作業中も指を刃先の進路へ置かないようにします。

2.シャフトロックを押してノコ軸を止める

シャフトロックを押し込み、ノコ軸が回らない位置へ合わせます。

ボタンを押しただけではかみ合わない場合は、電源を外したまま刃を少しずつ動かし、ロックが入る位置を探してください。

ロックが入っていない状態でレンチへ力をかけると、刃ごと回って作業しにくくなります。

3.付属レンチで固定ボルトを緩める

シャフトロックを押した状態で、付属レンチを固定ボルトへ奥まで差し込みます。

マキタM565・M585・ 5230 HS6302 の取扱説明書では、固定ボルトを左へ回して外す手順です。

ただし、「丸ノコの固定ボルトは必ず左」とだけ覚えるのはおすすめしません。

六角ボルト側を正面から見て、本体の「ゆるむ」表示と使用機種の取扱説明書を確認してから力をかけてください。

ドリボー ドリボー
所有機の例は左へ緩めるけれど、本体表示と取扱説明書の確認が最優先!
丸ノコのノコ軸にインナフランジ、刃、アウタフランジ、固定ボルトの順で取り付ける図解

図解は部品の基本的な並びを示したものです。

フランジの表裏まで共通とは限らないため、使用機種の説明書にある断面図を優先してください。

4.ボルトとアウタフランジを外す

緩んだ固定ボルトを外し、その内側にあるアウタフランジを取り外します。

外した部品は、取り外した順番のまま作業台へ並べると戻しやすくなりますよ♪

フランジの表裏が分からなくならないよう、外す前にスマートフォンで刃まわりを撮影しておくのも一つの方法です。

5.安全カバーを動かして古い刃を外す

安全カバーのレバーを手で動かし、刃を取り出せるところまでカバーを開きます。

刃の中心付近を支え、刃先へ指を滑らせないようゆっくりノコ軸から抜いてください。

取り外した刃は作業台へ寝かせ、刃先が手やコードへ触れない場所に置きます。

筆者は木工の仕事で、マキタM565・M585・5230・HS6302や 京セラMW-46A を使い、合板・杉板・桧板・アカシア材などを切ってきました。

刃径の違う機種を扱うときも、刃の向きや固定部品を思い込みで判断せず、本体表示と取扱説明書を照合しています♪

筆者が木材カットで使っているマキタM565の刃まわり
筆者が木材カットで使っているマキタM565。刃交換では、電源を外してからシャフトロック・固定ボルト・安全カバーの位置を確認します。

実機のように刃の一部は安全カバー内へ入っているため、ボルトだけを外して無理に引き抜かず、カバーを動かしながら取り出します。

6.新しい刃の矢印を本体の矢印へ合わせる

新しいチップソーは、刃面に印刷された回転方向の矢印を探します。

その矢印を、丸ノコ本体に表示された矢印と同じ向きへ合わせてください。

刃先の形だけで表裏を判断すると迷いやすいため、矢印同士を照合するのが確実です。

丸ノコ本体とチップソーの回転方向の矢印を同じ向きへ合わせる図解

図解のように、本体と刃の矢印が同じ方向を向いているかを確認し、文字の表裏だけで決めないようにしましょう。

7.フランジと固定ボルトを元の順番で取り付ける

マキタM565・M585・5230・HS6302では、ノコ軸側から「インナフランジ→ノコ刃→アウタフランジ→固定ボルト」の順です。

インナフランジの凸側や刻印をどちらへ向けるかは、使用する穴径や機種で異なります。

外したときの向きと取扱説明書の図を照合し、フランジが刃の中心穴へ正しく収まっていることを確認してください。

8.固定してレンチを外し、交換後の点検をする

シャフトロックを押してノコ軸を止め、取扱説明書に示された方向へ固定ボルトを締めます。

付属レンチで確実に締めますが、延長パイプを足したり、インパクトドライバーで強く締めたりするのは避けてください。

最後にレンチを本体から外し、安全カバーが滑らかに動いて元の位置へ戻るか、刃がフランジへまっすぐ収まっているかを確認します。

電源を戻す前に、ボルト・レンチ・外した部品が作業台へ残っていないか見直しましょう。

丸ノコの刃の向きは矢印で判断する

刃の向きを見分けるときは、「手前の刃先が前を向く」といった見た目だけに頼らないことが大切です。

丸ノコは本体の置き方や刃を見る側によって、上下・左右の印象が変わります。

本体とチップソーの回転方向を合わせる

マキタの取扱説明書では、本体に付いている矢印とノコ刃に付いている矢印の方向を合わせるよう案内されています。

矢印が合っていないと回転方向が逆になり、刃先を傷めたり、けがにつながったりするためです。

刃面のロゴが外側に見えるかどうかは、製品や取り付け側によって判断材料にならない場合があります。

必ず矢印を基準にしてください。

刃先の向きだけで迷ったら取り付けを止める

矢印が汚れで読めない、刃の印刷が消えている、本体側の表示が見つからない場合は、そのまま取り付けを進めません。

本体型番で取扱説明書を確認し、それでも判断できないときはメーカーや販売店へ問い合わせましょう。

新しい刃へ替える前に、古い刃が取り付いた状態を写真で残しておくと、矢印やフランジの向きを見比べやすくなりますよ♪

丸ノコのボルトを緩める方向は本体表示を優先する

固定ボルトの方向は、刃交換で最も迷いやすいポイントです。

一般的なネジの感覚だけで力をかけず、まずボルト付近の表示を探してください。

マキタM565・M585・5230・HS6302は左へ回して外す

筆者が木材カットで使っているマキタM565・M585・5230・HS6302は、メーカー取扱説明書で「左に回して外す」と確認できます。

ここでいう左は、六角穴付ボルトや六角ボルトの頭を正面から見て、反時計回りへレンチを動かす方向です。

取り付けるときは逆方向へ回して締めます。

筆者所有のマキタHS6302と165mmチップソー
筆者所有のマキタHS6302。取扱説明書では、シャフトロックでノコ軸を止め、固定ボルトを左へ回して外します。

写真の HS6302 だけでなくM565・M585・5230も同じ方向ですが、別型番へそのまま当てはめないようにしてください。

「回転方向の逆へ緩める」と暗記しない

刃の回転とボルトの緩む向きを関連づけて覚える方法も見かけますが、見る側が変わると左右を取り違えやすくなります。

交換する機種の本体表示と説明書を、その場で確認する方が安全です。

中古品などで表示が読めず、説明書も確認できない場合は、推測で強く回さずメーカーの修理窓口へ相談しましょう。

ボルトが緩まない・刃が外れないときの対処

固定ボルトが動かないときは、力を増やす前に、電源・ロック・工具・回す方向を見直しましょう。

無理に続けるとボルトの角やシャフトロックを傷め、かえって外しにくくなることも。

シャフトロックが入っているか確認する

シャフトロックを押しながら刃を少し動かし、ノコ軸が確実に止まる位置へ合わせます。

ボタンを押していても刃が回るなら、ロックが最後まで入っていません。

刃を手で押さえて代用せず、ロック機構が働く位置を探してください。

レンチを奥まで差し込んで方向を再確認する

六角棒レンチはボルトの穴へ奥まで差し込み、ボックスレンチはボルトの頭へまっすぐかけます。

斜めにかかった状態で力を入れると、角をなめる原因になります。

回す前に「ゆるむ」表示と説明書を見直し、締める方向へ力をかけていないか確認しましょう。

ハンマー・延長パイプ・インパクトで無理に回さない

付属レンチをハンマーでたたく、パイプを足して強く回す、インパクトドライバーで緩めるといった方法は、ボルトやノコ軸を傷める恐れがあります。

固着して動かない、ボルトの角が傷んでいる、シャフトロックが効かない場合は作業を中止してください。

購入店やメーカーの修理窓口へ相談し、部品を破損させる前に点検してもらう方が安心です。

ドリボー ドリボー
緩まないときは力勝負にせず、ロック・工具・方向を順番に見直そう!

丸ノコの刃を交換したあとの確認

交換後はすぐ材料を切らず、安全カバーと刃の固定状態を確認します。

レンチを外し忘れたまま始動しないよう、電源を戻す前の点検を習慣にしましょう。

安全カバーが元へ戻るか確認する

電源を外した状態で安全カバーを動かし、引っ掛からずに動いて手を離すと元の位置へ戻るか確認します。

刃やフランジへ接触する、途中で止まる、戻りが遅い場合は使用しません。

切りくずが詰まっていないかも確認し、異常があれば取扱説明書に従って点検してください。

刃の振れ・異音・異常振動を確認する

ボルトが固定され、工具類をすべて外したことを確認してから電源を戻します。

周囲に人がいない安全な方向へ刃を向け、材料へ当てずに短時間空転させてください。

刃の大きな振れ、強い振動、異音がある場合は直ちにスイッチを切り、完全に止まってから電源を外します。

フランジの向き・刃の収まり・ボルトの固定を見直しても原因が分からないときは、そのまま切断へ進まないでください。

端材で切れ味と切断面を確かめる

異常がないことを確認できたら、本番材の前に同じ種類の端材で試し切りします。

新しい刃でも、材料と刃数が合っていなければ切断面の欠け方は変わります。

合板をきれいに切る準備やキックバック対策は、丸ノコで木材をまっすぐ切る方法で詳しく解説していますよ♪

丸ノコの刃交換でよくある質問

丸ノコの刃はどちら向きに付ける?

チップソーに印刷された回転方向の矢印を、丸ノコ本体の矢印と同じ向きへ合わせます。

ロゴや文字が見える面、刃先の見た目だけでは判断しないでください。

矢印が確認できない場合は、使用機種の取扱説明書を見てから取り付けます。

丸ノコのボルトはどちらへ回すと緩む?

マキタM565・M585・5230・HS6302は、ボルトの頭を正面から見て左、つまり反時計回りへ回すと外れます。

ただし機種が違えば、本体の表示とその型番の取扱説明書を優先してください。

左右に迷ったまま強く回すと、ボルトを傷める恐れがあります。

フランジの順番は?

マキタM565・M585・5230・HS6302では、ノコ軸側からインナフランジ、ノコ刃、アウタフランジ、固定ボルトの順です。

インナフランジの表裏は、機種や使用する刃の穴径によって指定が変わる場合があります。

順番だけでなく、凸側・刻印・表裏を取扱説明書の図で確認してください。

刃交換のときに手袋をしてもいい?

停止中の刃を扱う際の保護具は、使用機種の取扱説明書や作業場の安全ルールへ従ってください。

一方、丸ノコの使用中は軍手など巻き込まれる恐れのある手袋を着用しないよう案内するメーカー説明書があります。

交換後の空転確認や切断へ進む前に、服装と保護具を改めて確認しましょう。

刃を交換しても切れ味が悪いのはなぜ?

刃の外径・穴径・用途・刃数が材料に合っているか確認してください。

取り付け方向が逆、フランジへ正しく収まっていない、固定が不十分といった場合も、そのまま使用せず取り付けを見直します。

合板・一般木材・仕上げ切りでは向く刃数が異なるため、替刃選びから確認したい方は165mmチップソーの選び方も参考にできますよ♪

丸ノコの刃の交換方法:まとめ

この記事は「丸ノコの刃の交換方法!向き・ボルトを緩める方向と安全な取り付け方」について書きました。

交換前は、コード式なら電源プラグ、充電式ならバッテリーを外し、新しい刃の外径・穴径・用途を確認します。

刃の向きは、本体とチップソーにある回転方向の矢印を合わせるのが基本です。

マキタM565・M585・5230・HS6302はボルトを左へ回して外しますが、別機種へ同じ方向を決めつけず、本体表示と取扱説明書を優先してください。

部品は外した順に並べ、取り付けではインナフランジ・刃・アウタフランジ・固定ボルトの順番と、それぞれの表裏を照合しましょう。

迷ったときは無理にレンチへ力をかけず、電源・シャフトロック・工具・回す方向を一つずつ確認してください♪

ドリボー ドリボー
矢印・部品の順番・本体表示を確認すれば、落ち着いて交換できるよ!

交換用の刃も一緒に選ぶなら、 マキタ 鮫肌 A-64369 などを紹介している丸ノコ替刃のおすすめ記事から、外径・穴径・刃数を比較できます。

本体の取扱説明書と付属レンチを手元へ用意し、まずは電源が外れていることを確認するところから始めてみてください♪

参考にしたメーカー情報